DVD日記073「フル・フロンタル」 ― 2006年09月13日 00:47
「フル・フロンタル」(2002年アメリカ)
心に不安と空虚を抱えながら
L.A.のショウビズ界に生きる8人の男女の姿を
スタイリッシュに描いた群像劇。
まず群像劇って好きなんだよね。
「マグノリア」を彷彿とさせるけど
ラストで突然×××降ってきたりしないからご安心を・・・。
これ評判悪い。好きって言う人聞いたことないし。
確かに実験的で不親切極まりない
わかりにくい多重構造の映画だもんね。
手持ちカメラも心地悪いかな?
でも今作は
映画の中の映画なんていう多重構造なんて
ハッキリ言ってどうでもいい。
どちらが虚像で現実か、なんてのもどちらでもいい。
とにかく会話がいいし、人間臭さがいい。
そしてソダーバーグの過去の自作のネタや
劇中のジュリア・ロバーツ演じる女性と
撮影マンと出会いネタなど・・・映画ファンがクスっと
なってしまうネタが盛り込まれ
ショウビズ界を皮肉る内容も現実感溢れる。
遊び心満載の低予算インディーズ的な
ソダーバーグの原点回帰私的ムービー
ぜひお試しあれ。





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