DVD日記058「M:I-2」 ― 2006年07月07日 22:26

「M:I-2」(2000年アメリカ)
休暇を楽しむ特別諜報員のイーサン・ハントに
再びIMFから新たなミッションが与えられた。
それは、世界を破滅に導く狂気の殺人ウィルスの奪取。
盗まれた殺人ウイルスと、その抗体を巡る争いを描く
2000年公開時、大ヒットを記録したシリーズ第二弾。
同じシリーズでも監督を変え、積極的に作品の色を変える。
色が変われば一作目も、そしてこの続編も
それぞれ際立つというもの。大賛成だ。
ということで香港ノワールを確立させ
ハリウッドに渡ってきた男、ジョン・ウー抜擢。
ちょっと演出が濃すぎて、違う方向へ行ってるので
受け付けない人は多いでしょう。
まるでトム・クルーズのPVのようだと・・・。
それに作りが荒い。
バイクのシーンで
タイヤがシーンごとに変わっちゃったりとか・・・。
編集も大味気味。
とはいっても彼の作り出すアクションシーンは美しい。
ここまでくると一種のファンタジーだ。
心配なのがデ・パルマ同様
今作後、こちらもかなりの低迷。
そして抜擢された俳優。
適役のダグレイ・スコット。
大作の適役としてはかなり物足りない。
今作の撮影中のケガで
彼にとって大きなチャンスと言われた
「X-メン」
6代目ジェームズ・ボンド候補のウワサも出るが
結局ウワサ止まり。
ニコール・キッドマンの大プッシュで
ヒロインを射止めたサンディ・ニュートンも
その後はイマイチ。
(最近になってようやく「クラッシュ」
結局、大抜擢のヒロインと適役のふたりにとって
ステップアップになるはずの超大作なのに
今作後、逆に低迷ですから
このシリーズに関わるのは縁起が悪いのか・・・。