DVD日記023「フロム・ヘル」 ― 2006年03月02日 01:04

「フロム・ヘル」(2001年アメリカ)
エンディングの曲がマリリン・マンソンとは
全然知らなかったので嬉しくも驚くが、考えれば彼らほど
この映画に似合うアーティストはいないと納得。
曲は「THE NOBODIES」。
アルバム収録のオリジナルに比べ
シンプルながらも重厚さが増したこのナンバーは
映画の最後を飾るにふさわしい名曲だ。
映画の方も実に素晴らしい!
ジョニー・デップ主演で最高傑作といっても過言ではないだろう。
謎が謎を読んだ未解決の殺人事件「切り裂きジャック」に
関する推測は数多くあるが、この映画の解釈もその1つ。
その説得力のすごさに興奮を隠しきれない。
監督のヒューズ兄弟の演出が光りまくり
そのセンスの良さが際立っていた。
映像美の美しさはリドリー・スコットを思わせ
徹底した箱庭感覚の1888年のロンドンなどは
ティム・バートンを彷彿とさせる。話の見せ方も上手い。
また素晴らしい兄弟監督の誕生を予感させる、文句なしの傑作。
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