DVD日記070「ALWAYS 三丁目の夕日」2006年09月04日 23:17

DVD「ALWAYS 三丁目の夕日」

「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年日本)

東京タワーが完成し、白黒テレビが出始めた
昭和30年代を舞台に、人情味溢れる下町の人々の
心温まるエピソード満載の感動作。

敗戦後、焼け野原からの復興など想像すらできません。
でもその時代の人々は絶望している暇さえなかったのでしょう。
昭和33年。戦後から13年。
この映画が全てではないにしても
登場する人々の何と活き活きとして、力強いことか!
それに何より楽しそう。
初めてTVが家に届く革命的な日なんて想像できますか?

この映画のキャッチコピー。

“携帯もパソコンもTVもなかったのに
どうしてあんなに楽しかったのだろう。”

これに尽きるのではないでしょうか。

DVD日記071「ファイナル・デスティネーション」2006年09月08日 00:16

DVD「ファイナル・デスティネーション」

いよいよ土曜日公開!シリーズ3作目!
出来はいかがなものでしょうか。
安易な邦題の変遷です。

「ファイナル・デスティネーション」
      ↓
「デッドコースター」
      ↓
「ファイナル・デッドコースター」

アホな邦題はほっといて・・・
「SAW」など昨今のホラーに見られる残酷な死に様。
まあそれは良しとしよう。でも、あまりにそこにばかり力を入れ過ぎ。
死に方の工夫ばかり考えてる。
そんな風潮強くなったのは「CUBE」と今作の影響大と見る。
しかし今シリーズの場合、一見荒唐無稽な死神という
存在をチラつかせてる点が個人的にツボ。


「ファイナル・デスティネーション」(2000年アメリカ)

ひょんなことから大規模な飛行機事故を回避した7人。
奇跡的に難を逃れたかに思えたが
本来死ぬ運命であった彼らにも、その後、死の運命が訪れる…。

低予算なだけにアイデアの勝利。
死神だの運命だの、人の力ではどうしようもないのがいい。
アリ・ラーターって結構好き。

「デッドコースター ファイナル・デスティネーション2」
          (2003年アメリカ)


今回は高速道路での大規模な事故からスタート。
前作の登場人物たちとの関係もチラつかせつつ
登場人物を新しくして、プロットは前作を踏襲。

ようやくDVD化してから
副題として「ファイナル・デスティネーション2」と加える。
監督が「マトリックス・リローデッド」のアクション監督だった人物。
冒頭のクラッシュ・シーンは相当の迫力。
でも前作よりはテンション下がり気味なのは
ワタシだけでしょうか・・・。

DVD日記072「X-MEN」2006年09月09日 23:30

DVD「X-MEN」
最後の「X-MEN」が本日公開。
第3作目。その出来は・・・?
いいです。最高です。
監督変わってもそのカラーは健在でした。
「1」→「2」→「3」という流れが実に素晴らしい。
ということで前2作を再度見てから劇場へ・・・。

ウルヴァリン単体でのスピンオフ映画は2007年公開予定。
彼の謎解きはそちらに期待しつつ
とりあえず「X-MEN」は終幕です(多分ね・・・)。


「X-MEN」(2000年アメリカ)

DNAの突然変異で好むと好まざるに関わらず
誕生する「進化した人類」(ミュータント)。
人類に疎まれながらも
人間たちのために闘うミュータント集団
“X-メン”の活躍を描く。
シリーズ第一作は当然
ミュータントVS.ミュータント。


「X-MEN2」(2003年アメリカ)

ミュータントへの生体実験を噂される
元陸軍司令官で大富豪のストライカーによる
ミュータントへの無差別攻撃が始まった。
その背景にあるものは・・・?
ウルヴァリンの過去も絡みつつ
いくつもの物語が重層的に描かれる。
シリーズ第二作は
ミュータントVS.人間。
そうプロフェッサーXとマグニートーの共闘なのです。


当時、議論を呼んだブライアン・シンガー監督の大抜擢。
しかしそこが見事に吉と出るのです。
この頃からですね、作品のカラーに
ミスマッチな監督(もちろん有能であること前提です)ほど
作品に見事な輝きを増すというのを知ったのは。
アメコミという一つ間違えばトンデモ映画になってしまう
危険性大なモノ。
そこにちょっと生真面目で影のある彼の色が混ざり合う。
超人的なパワーを持ちながら
それゆえ世間から拒絶されてしまう。
苦悩し葛藤するマイノリティとしてのヒーローという原作の
メッセージ性を見事に抽出。
アメコミながらも異端な作品として世に出ることになる。
危険性大なアメコミの映画化を一転
ドル箱シリーズにしてしまったのです。
後に続く「スパイダーマン」などの映画化に
拍車がかかったのは言うまでもありません。

ディズニー・オン・アイス 20062006年09月10日 20:52

ディズニー・オン・アイス/ニモ
毎年恒例の「ディズニー・オン・アイス」。
今年のお題は「ファインディング・ニモ」。
衣装や演出はさすがによく考えていますね。
子供たちは大喜びですが・・・
相変わらず、売ってるおもちゃやお菓子は
高い・・・。

DVD日記073「フル・フロンタル」2006年09月13日 00:47

DVD「フル・フロンタル」

「フル・フロンタル」(2002年アメリカ)

心に不安と空虚を抱えながら
L.A.のショウビズ界に生きる8人の男女の姿を
スタイリッシュに描いた群像劇。

まず群像劇って好きなんだよね。
「マグノリア」を彷彿とさせるけど
ラストで突然×××降ってきたりしないからご安心を・・・。

これ評判悪い。好きって言う人聞いたことないし。
確かに実験的で不親切極まりない
わかりにくい多重構造の映画だもんね。
手持ちカメラも心地悪いかな?
でも今作は
映画の中の映画なんていう多重構造なんて
ハッキリ言ってどうでもいい。
どちらが虚像で現実か、なんてのもどちらでもいい。
とにかく会話がいいし、人間臭さがいい。
そしてソダーバーグの過去の自作のネタや
劇中のジュリア・ロバーツ演じる女性と
撮影マンと出会いネタなど・・・映画ファンがクスっと
なってしまうネタが盛り込まれ
ショウビズ界を皮肉る内容も現実感溢れる。

遊び心満載の低予算インディーズ的な
ソダーバーグの原点回帰私的ムービー
ぜひお試しあれ。